男にとって仕事と企業というのは切っても切れない人生の大きな悩みなのであります。
今従事している仕事に疑問を持つことはありませんか?
私は従事している仕事に対して疑問を持つことがあります。
ポテトチップスは100円ちょっとで売っています。誰もがその味を認識しており、量に関しても十分な予備知識がある上で「ポテトチップスを食べたい。この金額は妥当だ。」と思うから購入に至る訳です。
でもどうでしょう。
ポテトチップスの存在を全く知らない人がいたら。そしてその金額の高い安いの判断ができない人がいたら。
はたしてポテトチップスを購入するに至るでしょうか?
私の仕事はいわゆる技術職です。技術というカタチのないものを売り物にしているわけですが、果たしてポテトチップスのようにお客様に対して十分な対価を与えることができているかどうかという事にいつも悩まされます。
お客様からは十分に感謝されることもありますし、特段感謝に至らない場合もありますが、この場合、お客様が感謝する云々の前に、そもそもの価値を提供できているかどうかが問題ではないかと私は考えます。
お客様に対してその褒賞以上の対価を与えることができなければそれは仕事と言えるのでしょうか。
個人であれば話はもっと簡単で、単純に単価を下げ確実に対価を供与する事ができます。
しかし企業となると費用対効果を考えねばなりません。採算度外視というわけにはなかなかどうしてうまくいかないものです。
こういう考えに至る時点で私は企業に属する事が難しいのかもしれませんが、個人レベルより大きな事を企業ではできます。ただし、この価値の相違に関しては時代の流れとともにおそらく解決されていくとおもいます。
今後、社会では個人の持つ能力や権限がより増大していき、将来的に企業は中世ヨーロッパに存在したギルド(組合みたいなの)のような形態に変化していくのではないかなと考えられます。だってそのほうがよっぽど効率的ですもの。
コア業務に特化するためには企業はありがたい存在ですが、様々な観点からみると企業というシステム・ロジックはまだ多くの問題を抱えていると痛感しながら働く毎日です。
願わくば私もカルビーのような価格に対して明確な対価を保証できるような仕事をしたいものです。
[ 更新:2007-11-01 22:51:23 ]