人生とはかくも儚い夢のよう。ひとたび生を受ければ死から逃れることは絶対にできない。それは人生においてひとつの真理である。
この世に生を受け、はや28年。人生の折り返し地点にようやく辿り着いたようだ。
とは言っても、実はもう折り返し地点をとうに過ぎていて終着地点がすぐそこまできているのかもしれない。
それは私にはわからないし、神様にだってきっとわからない。もちろん福田にも。
人は生まれて、死んでいく。それは一連のフローであり、それを覆すことは現時点ではできない。
終わりが必ず「死」であるのであれば人間はなぜこの世に生を受けるのか。
もちろんそこに意味は無いのだが、たびたびそれを想って立ち止まってしまう。
長く生きることが良いのか、潔く美しく散ってゆくのが良いのか。
人生において「死」とは終着地点であると同時に人間を完成へと昇華する、言うなれば画竜点睛と言ったところか。そう考えれば「死」とは恐れるべき対象ではなく、それに備えて迎え入れる対象となるだろう。
普遍的に続く生などこの世にありはしない。
いまある「生」を使い見事な龍を描き、最終的に「死」をもって画竜点睛とできればそれは素敵な人生だろう。
[ 更新:2007-10-24 22:00:01 ]