紀元前400年頃の哲学者、ソクラテスが唱えた。単純なコトバだが深い。
モノゴトの出発点は、無知を自覚するところから。
私が大好きなコトバだ。
もうひとつ大好きなコトバに「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉がある。
このふたつのコトバは似て否なるものだが、本質の指すところはほぼ同じ。
全ての出発点及び成功への道筋を形成するのは自己解析からということだ。自分の性能や性質をよく理解することにより、様々な状況を安易に想定することができる。そのためには自分を完全に客観視することができなくては駄目だ。
つまりそこが無知の知の本質なのだ。
人間は「他人より上の存在」であると思いたい。
そして「自分は特別・正しい」と思いたい。
だがそれが自分を解析する上でもっとも邪魔となる主観なのだ。無知の知とはその主観を捨て去った先にあるものだと考えられる。
自分の本質を受け入れることが無知の知であって、それを知ることで先が開けるのだ。
いや、わからないけどね。
[ 更新:2004-12-25 00:15 ]